雑誌を"わざわざ"製本するのはなぜ?

利用しやすくする、散逸や破損・劣化を防ぐ、長く保存する、というのが主な目的です。

同じ雑誌を順序正しく合冊した製本を、請求記号順に並べることで、目的の号が見つけやすくなるようにしています。
例えば、「歯界展望」は楠葉本館に製本した状態で243冊ありますが、もし製本していない個々の状態だと900冊以上になります。たとえ900冊が順序正しく並んでいても、そこから1冊を探し出すより243冊の中から探し出す方が早くたどり着きます。

また、本学図書館では、主に歯科関連の学術雑誌は永久的に保存することにしています。
個々の状態より製本して1冊にまとめられている方が、雑誌が紛失してしまったり、よく使うためにページが取れてしまったり、日焼けで劣化したりするのを防ぐことができるので、製本は長く保存するのに適しています。